スキルとしてのコミュニケーションとそれ以外と

スキルとしてのコミュニケーション

聞くスキルってこういうことですよ
→傾聴とか共感とか

話すスキルってこういうことですよ
→結論から話すとか

というのは
世の中にとてもたくさん出回っていて。

その人なりの解釈や伝え方で
様々なコミュニケーションスキルが
提案されていますし、

「話題としておすすめなのは
キドニタチカケシ衣食住です」

なんて古代の遺跡みたいなご提案を
令和の現代でもお見かけしてびっくりしたりもします。

もちろん私もこの業界にいるわけですから、
「こんなふうにするといいですよ」
とお伝えしたいことはあります。

分かちあうためのコミュニケーション

ですが。

コミュニケーションて本来、

自宅マンションのエントランスで出会った人に、
「涼しくなってきましたねー」
と話をしたり。

職場のエレベーターで出会った他社の人が
お湯を注いだカップ麺を手にしていたので
「めっちゃ美味しそうですね」
と声をかけたり。

電車で、横に立つ人が
カバンに突っ込んでいる傘の柄が
私にグサグサ突き刺さってきたので
「当たってますよー」
と優しく伝えたり。

言っても言わなくてもいいことを、
優しく丁寧に伝えることで
ちょっとした交流を持つことの
あたたかさを感じ合う

ことがコミュニケーションなんじゃないかな、
と思うわけです。

スキルとしてのコミュニケーションと、
気持ちを豊かにするためのコミュニケーション。

どちらも大事で必要なんだけれども、
後者をないがしろにしたままでは
寂しいと感じます。

袖振り合うも多生の縁ということわざが、
私はとても好きです。

SNSでもご購読できます。